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スパイスを求めてインドへ
2年前のインド訪問よりインドに夢中のジャックさん。今月にはスパイス生産者との打ち合わせ、2012 World Spice Congress at Puneに出席するため再度インドを訪れました。そのレポートです。
会議でのプログラムは”持続可能なビジネスの方法ー農業、マーケティング、加工、販売もふくめて公平に利益を分け合うー”という議題を扱った。また、彼らは安全性とトレーサビリティについても問題提起していた。アメリカの食料輸入において、2%でしかないインドのスパイスであるが、その2%は加工品の中、外食産業、などあらゆる場所にあるためだ。
アリサンで私たちはいつも生産者をよりよく知ろうと努めてきた。20年にわたり同じナッツ、ドライフルーツ、穀物生産者を訪れ、関係を続けてきた。ピーナッツバターのメーカーとの関係はは23年にも!しかしこういうことはスパイスにおいては当てはまらなかった。今まで私たちは、インド、エジプトなどの大きなスパイストレイダーから買ってきたからだ。これから安全性のため、そして食品がやってくる場所を純粋に知る楽しみのため、我々は新たなサプライチェーンを作る段階にはいった。
二年前から、私はインドのコルカタにあるAricha tradingと親交を深めてきた。彼らは四世代にわたりジュートの商売に深く関わってきた一家だ。1999年にはオーガニックスパイスについて、またスパイス生産者と直接関係して製造する方法について調べ始めた。彼らはヨーロッパにオーガニックジンジャーを初めて輸出した会社だった。インドのクミン、コリアンダー、チリなど伝統的なスパイスにフォーカスし続けた。インドの90%のチリは南ラジャスタン州に集中した地域で栽培されている。集中によるネガティブなことは農薬散布の可能性、工業活動のコンタミネーション、水の汚染などだ。Arichaの農業検査員は人口過密地帯、工業地帯から遠くはなれ、なおかつ土、太陽、労働力の可能性をひきだすことができる地元の農家がいる田舎をさがした。
彼らは下記の小さい地域に落ち着いた。
1.RAJASTHAN(インド北西エリア)インドとパキスタンの国境砂漠地帯Jodhpur –Jaisalmerに近い。クミン、コリアンダー、レッドチリ、ごま、マスタードシード向け。
2. ORISSA インド東部。中央Orissaの丘と森の辺境
3. Karala インド南部。ケララの森の辺境 カルダモン、シナモン、クローブ向け
三日間の会議の後、私はArichaと共に生産者を訪れた。この旅は私にインドが深く変化しつつある事を見せつけた。ドライバーはただ車を運転するより、さらに車を仕入れてビジネスを展開するために運転をしている。農民は携帯電話を持ち、価格を調べている。日雇い労働者は日当を調べ、農民は農民用の衛星放送を利用している。下の写真はArichaのクミンシードサプライヤーだ。彼は4段階のコンポストシステムを持っている。数年前にはこの地域になかったものだ。インドは驚くべき速度で学び、開発されている。
私たちは座って、一緒に食べ、話した。スパイス、農業のこと、宗教、人生の事を。そしてArichaがオーガニックスパイスをインドで開発しつづけられるように協力していきたいと強く思った。